第4回:美崎栄一郎さん

好評発売中の最新刊で、借金まみれでお金に苦労した体験から編み出して人生をリセットした「お金のお片づけ」手帳術を初公開した野呂エイシロウさんが、ビジネス書ベストセラー作家や話題の著者と「お金」をテーマにした対談をスタートしました。毎回、お金に対するいろいろな哲学やノウハウが次々語られて、読めばあなたも「お金が貯まる」ヒントがきっと見つかります! 第4回のゲストは、サラリーマン時代からプライベートで勉強会や交流会を主催、1500人以上のゆるやかな社外ネットワークを作り異業種にも多くの人脈を持っていたため「スーパーサラリーマン」と呼ばれた美崎栄一郎さん。そんな美崎さんは、買いものをするとき唯一気をつけていることがあるそうです。一体何なのでしょうか?

この本で提案されている方法はすごくシンプル。
野呂さんはラクして結果を出すのが得意だな~(笑)

野呂

 美崎さんとはかれこれ、5年くらいのお付き合いですね。美崎さんがお忙しくされている様子を見て、いつも感心してます。新著『iPadバカ 2000種類のアプリをためした男のすごい活用術』も絶好調ですね。おめでとうございます。


美崎

 ありがとうございます。野呂さんの『毎日○×チェックするだけ! なぜかお金が貯まる手帳術』、読みました。真っ先に出てきた感想は、「野呂さんはラクして結果を出すのが得意だな~」ということでした。


野呂

 なんですかそれは!ひどいこといいますね!僕、苦労してるじゃないですか。借金1000万円も返したんですよ(笑)


美崎

 いやいや、そういうことではなくて。この本で提案されている方法って、むずかしくないし面倒くさくないでしょう。日々家計簿をつけるわけでもなし、細かい計算をするわけでもなし。すごくシンプルだから、「ラクラク結果が出せて、いいなあ」ということです。


野呂

 ああ、ホメてくれてるんですね。


美崎

 節約術というと、細かいことを日々しなくちゃいけないのかなと思いますが、野呂さんのやり方だと単純で、誰でもすぐできそうですからね。


野呂

 極めてだらしなかった僕にさえできた、というところが発想の原点ですからね。やろうと思ったその日から、誰にでも活用してもらえる自信はあります。特別に必要なものも、揃えないといけないものもないですし、手軽ですよ。唯一最初のうち面倒に感じられるかもしれないのは、日々レシートを集めることくらいでしょうか。でもこれも、習慣になればたいしたことないんですよ。


買いもので気をつけているのは「元を取れるかどうか」。
使った金額と戻った金額が同じで損をしなければ大丈夫。

野呂

 美崎さんは、買いものをするときに気を付けていることはありますか?


美崎

 唯一あるとするなら、「元を取れるか」という発想ですね。


野呂

 なるほど。投資した金額に見合う価値があるかどうか。利益を回収できるかどうかを考えるということですね。そういえば、僕、美崎さんのした買いもので、よく覚えているものがあるんですよ。なにかというと、すごく高価な航空会社のチケット。一定期間中に何百回か乗れる代わりに、何百万かするという。


美崎

 300フライトまで乗れる、300万円のチケットですね。


野呂

 美崎さんがそれを買った時の考えをぜひ教えてほしいです。


美崎

 300フライトだから150往復できます。全国各地、どこへ飛んでも一律で往復2万円ということなら、元が取れるなと思いました。あのチケットを買ったのは、会社を辞めてこれから執筆活動に専念しようという時期でした。その頃、僕は「人がやらないことをやらなければ」と思っていたのもあって、こういう買いものもいいかな、と。


野呂

 新しいスタートを切った自分の行動範囲を広げるための先行投資ですね。でも、ご家族に反対されなかったですか?さすがに300万円の買い物って、大きいですよね。車買った方がいいよ、とか言われなかった?


美崎

 特になにも反対されませんでしたね。相談したら「それ、元取れるの?」って。奥さんも関西人なので、同じ発想なんですよ。元が取れるかどうかで判断する(笑)。


野呂

 美崎さんにとって「元がとれるかどうか」の基準ってなんなんですか?


美崎

 使った金額に対して、戻ってきた金額が同じだったら、元は取れていると考えます。300万円の航空チケットを買い、全国を飛び回って得た経験で原稿を書き、各地で講演を行って、その結果300万円以上の売り上げを上げることができたら、元は取れています。


野呂

 五分五分ならオーケーという考え方?


美崎

 はい。損しなければいいんです。


野呂

 以前、美崎さんが骨折で入院した時、僕も見舞いに行きましたよね。すごく豪華な病室で驚いたんですよ。あの場所で講演ができるんじゃないかっていうくらい広かった。「この人、変わったお金の使い方をするなあ」と思ったんだけど、あの時も元をとれるかどうかを考えてたんですか?


美崎

 そうです、もちろん。入院期間は1か月だったので、その間どうしたら仕事を止めないでいられるかということを考えたんです。大部屋だと周囲の邪魔になるからできませんが、個室なら仕事が進められる。入院費は少々高くなりますが、事務所を借りたようなものだと思えば安い。実際に、入院中に病室で何度も取材を受けましたし、ミーティングも普段通りにしていました。


野呂

 病院の立地も良かったですよね。


美崎

 ミーティングにわざわざ来てもらうことになるから、駅から近くて便利なところを、と考えて病院を選んだんですよ。結局、面会可能な時間帯はひっきりなしに誰かが来てくれていました。


野呂

 完全に元は取れましたね?


美崎

 間違いなく取れました(笑)。