ISBNコード978-4-08-786012-2
四六判ソフトカバー 200ページ 1,200円(本体)+税
2012/4/5発売
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転ばぬ先の 転んだ後の「徒然草」の知恵
著者:嵐山光三郎
スティーブ・ジョブズの信条は吉田兼好に通じている!
「大事を思いついた人は、ほかのことはすべて捨てよ」
「時代を生きる人は、まず時期を知らなくてはならない」
『徒然草』はこのような知恵にあふれている。
スティーブ・ジョブズの「伝記」には、名言がつぎつぎと出てきます。
「一つの仕事を成し遂げるためには他人の人生を捨てよ」とか
「何をするのではなくて何をしないかが大切だ」、
さらに「死んで天国に行ける保証はないが、
だれひとりとして死から逃げられない」
「死に近づきつつあると知れば、やりたいことができる」など、
人間が生きていく上での覚悟が、つぎからつぎへと格言集のように出てきます。
ジョブズの「伝記」を読みながら、
「おや、これはどこかで読んだことがあるぞ」と気がつきました。
それは兼好の『徒然草』です。
<主な内容>
●
「いま」を生きる
/一時の怠りは一生の怠り
●
なぜアマチュアはプロに勝てないか
/道を極めた人ほど慎重に行動する
●
会社をやめるということ
/ドロップアウトの条件
●
珍しきを求めて異説を好まず
/他人の目が自己を決定する
●
生きていく奥義
/無益のわざをなさず
●
時代のダンディズム
/華美・ぜいたくを排す
●
失敗の罠
/才をふりかざして人と争うな
●
無常変易
/まずこの世が無常であることを悟れ
著者紹介
嵐山光三郎(あらしやま こうざぶろう)
1942年東京生まれ。
國學院大学文学部卒。
平凡社「別冊太陽」編集長を経て作家に。89年『素人包丁記』で講談社エッセイ賞。2000年『芭蕉の誘惑』でJTB紀行文学大賞受賞。また2006年と2007年には『悪党芭蕉』で泉鏡花賞、読売文学賞を受賞している。ほかの主な著書に『文人悪食』『日本詣で』『美妙、消えた』『「退歩的文化人」のススメ』などがある。