集英社ビジネス書

書籍情報
「雑巾がけ」から始まる 禅が教える ほんものの生活力
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ISBNコード978-4-08-786030-6
四六判 ソフトカバー 192ページ 1,400円(本体)+税
2013/8/26発売
好評重版!
「雑巾がけ」から始まる 
禅が教える ほんものの生活力
著者:有馬ョ底
一掃除、二信心。
雑巾がけひとつ満足にできない人間に、
大きなことを成しとげられるはずがない。
禅僧の胆力の源、雑巾がけに象徴される
「生活力」を高僧が伝授。



【目次】
壱 掃除の作法 澄み切った心をつくる

一 一掃除、二信心   身の回りの清浄は心の鏡
二 雑巾のあつかい方 無駄なく、美しい動作で
三 小僧時代の掃除術① 濡れ拭きと乾拭き
四 小僧時代の掃除術②  朝のスイッチはお茶湯のお供えから
五 小僧時代の掃除術③  ハタキと箒
六 窓の掃除 ガラス窓こそこまめに
七 東司 毎日欠かさず磨く
八 草むしり  タイミングが肝心


弐 典座の作法 火と水と時間を自在にあつかう

一 飯の炊き方  直火に勝るものなし
二 一本の大根を生かし切る いのちの恵みを生かす
三 コトコト炊く 味は冷めるときにしみこんでいく
四 胡麻豆腐のつくり方 根気の修行
五 精進だしのひき方 引き出す力
六 繰り回し とことん使い切る
七 調味料の極意  決め手は素材そのもの
八 典座の智慧   食の修行のかなめ
九 陰徳を行ずる 重責を遂行する
十 段取り力 頭と体のフル稼働
十一 必要にして最低限  調理道具の基本
十二 調理道具 常に、次にすぐ使えるように調える


参 食事の作法  いただいた生命(いのち)を、からだにみなぎらせる

一 器の扱い  ひとりひとりが自分の食器を管理する
二 持鉢 簡素な究極の機能美
三 食事五観文 感謝と自省
四 生飯(さば) いのちの循環のために
五 食器のかたづけ  即今――その場で自分でやる
六 衣鉢を継ぐ 師の教えを受け継ぐ
七 米搗きの日々で大悟に至る 慧能禅師①
八 汝の心動く 慧能禅師②


四 振舞の作法  日本人なら体得しておきたい、和室の作法

一 襖の開け閉め  座って行うのが基本
二 座布団の作法 踏んではいけません
三 上座、下座の作法 床の間を基準に考える
四 「畳の縁を踏んではいけない」 これにも理由があります


五 禅寺の作法   威儀即仏法

一 禅堂と常住  坐禅よりも大切な日々の作務
二 開浴  湯は三杯まで
三 四九日  自分の剃刀は人のため
四 失敗は成功のもと  体得したことは忘れない
五 手づくり  自給自足が禅寺の原則
六 規律と自由  決まり事の意味
七 托鉢  財施と報施
八 点心  ありがたい機会
九 歩き方のルール  等間隔で体積を最小限に
十  旦寮衣  雲水の普段着
十一 五感を目覚めさせる たくましく生きる力を取り戻す
十二 行脚 世間に目を向け、心をつくる修行
十三 単箱  一人一畳で不自由なく暮らせる理由
十四 庭詰  覚悟が試される試練
十五 頭陀袋 いつでもどこでも、袋ひとつだけ
十六 臘八大接心 遺書を書いて臨む者もいる修行


六 文化の作法  正しく美しい型を身につけると、心が自在になる

一 環境との共存  互いの命を慈しみあう
二 硯 文房四宝のはなし
三 千字文  手本をなぞる意味
四 毛筆 肝心かなめの「命毛」のはなし
五 いい道具とは? どこを見極めるのか
六 風呂敷のあつかい方 万能の布の智慧
七 無功徳 誰かに何かをしてあげる、のなかにある驕り
八 ご利益 その願いはなんのため?
九 坐禅について 座る文化
十 無言の雄弁  沈黙に耐える力を養う
著者紹介
有馬ョ底(ありま らいてい)
1933年東京生まれ。臨済宗相国寺派管長、相国寺・金閣寺・銀閣寺住職。京都仏教会理事長。久留米藩主有馬家子孫(赤松流)。相国寺内承天閣美術館館長。当代随一の茶人のひとりであり、文化財保護、伝統文化継承にも力を入れる。著書に「無の道を生きる――禅の辻説法」(集英社新書 2008年)「茶席の禅語大辞典」(淡交社 2002年)等多数。
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