集英社ビジネス書

書籍情報
天草エアラインの奇跡。赤字企業を5年連続の黒字にさせた変革力!
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ISBNコード978-4-08-786060-3
四六判 216ページ 1,400円(本体)+税
2016/3/25発売
好評重版!
天草エアラインの奇跡。
赤字企業を5年連続の黒字にさせた変革力!
著者:鳥海高太朗
所有する飛行機は、たった一機だけ。
なぜ倒産寸前だった日本一小さい航空会社が
日本一有名な地域航空会社になったのか!?


「社長室はいりません、いますぐこの壁を壊して下さい」
 新社長の言葉が社内を一つにした!



◆2000年に生まれた日本初の第三セクター式航空会社、天草エアライン。
たった一機の飛行機しか持たない、日本最小の航空会社にもかかわらず
就航当初は目新しさもあって満席続きのフライトだった。


◆しかし、3年目から搭乗率が大幅に減少する。
なんとか利益を上げるために組まれた過密なフライトは社員を疲弊させ、
コストカットに徹するあまり安全性を確保するための整備機材まで削られる。
だがこうした経営方針は社員と乗客から笑顔を奪っただけだった。


◆もう、天草エアラインは終わりだ…。
社員の誰もがそう感じていたとき、一人の男が新社長に就く。
元JAL航空整備成田社長、奥島透。
社長室の壁を社員の手で壊させて、
全社員が新しいアイデアを出し合う社風を作り出す。
その結果として達成されたのが
赤字体質だった会社の5年連続黒字経営であった。


◆そんな奥島氏を中心に、各部署の社員への1年半にわたる取材を通じて
奇跡を起こすまでの道のりを追ったノンフィクション。
そこには大手航空会社ではありえない、
天草エアラインならではの光景が溢れていた!!

その具体例を見ていくと…


●社長も自ら空港での荷物検査や機内への荷物運搬を手助け
●社長も含めた全社員が一つになってたった一機の飛行機を洗浄
●機内誌をCAたちが自分で取材して自分で書いて自分で編集
●飛行機はかわいらしいイルカ親子のデザインに変身
●単なる移動手段としての飛行機ではなく旅の目的となりうる“観光エアライン”をめざす


◆なぜ天草エアラインはこうした斬新な経営スタイルをとることができたのか?

◆飛行機を親子イルカ、プロペラ部分を子イルカに見立てたデザインは
天草出身の放送作家、小山薫堂が自分の番組の中でコンペを開催して決まったものなのだが、
天草エアラインの社外取締役でもある彼にの言葉の中に
天草エアラインが奇跡のV字回復を成し遂げた秘密があるのかもしれない。

「この会社は、社員全員が社長なんです」

【目次】

序章 新たなるイルカの翼

第1章 離陸3年目で経営の危機
2000〜2009年 常態化した赤字経営

第2章 新社長、天草エアラインを変える
2009年〜 「社長室はいりません、いますぐ壁を壊してください」

第3章 たった1機の飛行機が人々をつないでいく
2009年〜 パイロットやCA、営業……社員たちに起きた意識の変化

第4章 社外からも強力なサポーターが
2011年〜 小山薫堂とパラダイス山元の登場

第5章 「旅の目的は天草エアラインに乗ること!
2013年〜 単なる移動手段ではない“観光エアライン”という新しい形

第6章 次世代へ天草エアラインをつなぐために……
2014年 「社長は引き際のタイミングも重要だと思っている」

第7章 奥島が天草エアラインに残したもの
2014〜2016年 ついに新型機ATRが天草の空に

終章 今日もイルカは天草の空を飛ぶ


著者紹介
鳥海高太朗(とりうみ こうたろう)

航空・旅行アナリスト
帝京大学理工学部航空宇宙工学科非常勤講師

1978年、千葉県生まれ。成城大学経済学部経済学科卒業。
城西国際大学大学院国際アドミニストレーション研究科修了。
食品会社勤務、城西大学観光学部助手を経て、2013年より帝京大学理工学部航空宇宙工学科非常勤講師。
航空会社のマーケティング戦略を主研究に、
インターネットでの航空券および宿泊の予約サイトに関する調査、
LCC(格安航空会社)のビジネスモデルの研究を行う。
現在、文化放送「オトナカレッジ」にレギュラー出演中。
「東洋経済オンライン」「@DIME」「日経トレンディネット」などで連載を持つ。
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