集英社ビジネス書

書籍情報
『ラストサムライの挑戦! 技術立国ニッポンはここから始まった! 明治日本の産業革命遺産』
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ISBNコード978-4-08-786100-6
四六判ハード/288ページ
1,900円(本体)+税
2018/5/25発売
『ラストサムライの挑戦! 技術立国ニッポンはここから始まった!
明治日本の産業革命遺産』
著者:岡田 晃
「日本の奇跡」と言われる明治の産業革命の礎は、幕末のサムライたちによって準備されていた。製鉄、造船、石炭産業の現場では、藩の垣根を超えて技術を共有し、互いに協力し、海外の技術を独自の仕様に合わせていくために奮闘する人々の熱いドラマがあった!

例えば、製鉄のもととなった伊豆の反射炉の技術は、佐賀藩と伊豆の代官・江川英龍が協力して研究が始まり、佐賀から薩摩へ、さらに水戸藩を経由し、最終的には釜石の洋式高炉に結実した。それが官営八幡製鉄所を経て現在の新日鉄住金に至る。

造船に関しては、島津斉彬の命を受けて幕府の長崎海軍伝習所で学んだ薩摩藩士・五大友厚は、トーマス・グラバーらと共に長崎の小菅修船場を建設した。これが現在の三菱重工長崎造船所につながっていく。

激動の時代、日本の未来を思い、技術の実用化に邁進した、
サムライや無名の職人たちのチャレンジ精神を感じる物語。

また世界遺産となった「明治日本の産業革命遺産」のカラー写真のほかに、歴史的資料が豊富なのも見逃せない。島津斉彬、鍋島直正、トーマス・グラバーや岩崎弥太郎ら歴史的人物の肖像写真、三重津海軍所絵図・精錬方絵図など江戸時代の図版、明治期の八幡製鉄所や三池炭鉱の初期の写真など、産業変遷の歴史がわかる写真資料も充実しており、是非、保存版にしたい一冊!

著者紹介
岡田 晃(おかだ あきら)

経済評論家・大阪経済大学客員教授
1947年大阪市生まれ。1971年慶応義塾大学経済学部卒業、同年日本経済新聞入社。記者、編集委員を経て、1991年テレビ東京に異動。経済部長、テレビ東京アメリカ(米国現地法人)社長、理事・解説委員長を歴任。その間、「ワールドビジネスサテライト(WBS)」をはじめ数多くの経済番組のキャスター、コメンテーター、プロデューサーをつとめた。2006年テレビ東京を退職。同年に大阪経済大学客員教授に就任するとともに、経済評論家として活躍。

●著者:『やさしい「経済ニュース」の読み方』(三笠書房)、
ホームページ:http://okada-akira.jp/
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